北上市の鬼の館前に昨年開店した神楽屋は、北上市の岩崎地区、夏油高原で栽培された玄ソバを、少量ずつゆっくりと石臼で自家製粉した手打蕎麦を提供致しております。粗挽き粉で打つ十割蕎麦、細挽き粉で打つ二八蕎麦の2種類のお蕎麦を提供しております。季節によっては御膳粉で打つ、桜切りや柚子切りなどの変わり蕎麦もお楽しみいただけます。
~北上産のソバへのこだわり~
神楽屋で使用している玄ソバは、店主が認証をうけた自然農法で栽培している玄ソバのほか、契約農家さんに栽培してもらっている玄ソバになり、どちらも北上産となっております。市内中心地よりも標高の高い夏油高原近辺で栽培しております。
ここ北上市は全国的にソバの産地として知名度はありませんが、北上ならではのお蕎麦を楽しんで頂きたい、北上市は蕎麦も美味しい所と知ってもらいたいという思いから地産地消の形でやっております。
神楽屋は農家さんと協力しながら、もっと美味しいお蕎麦を提供できるように一歩一歩進んでまいります。
~出汁へのこだわり~
神楽屋の辛汁(からじる、そばつゆのこと)には鰹の本枯節を使用しております(冷たい蕎麦用)。本枯節とは、荒節の表面を削りカビ付けして長期熟成させて枯らしたもので、酸味や雑味が少なく、すっきりとした上品な味わいの中、深い旨味が特徴。
また温かい蕎麦には、鰹節、宗田本枯節、鯖本枯れ節のほか、北海道は白口浜産の真昆布を使用しております。
鰹節はどこから仕入れても同じ品質のものはありません。本物の味を届けたいという思いで作ってくれる製造家さんと信頼関係で結ばれていて、確かな品質のものを提供する為に毎日の出汁チェックをかかさない専門の問屋さんから仕入れる事が重要となります。
~醤油へのこだわり~
神楽屋で使用しているお醤油は岩手県は宮田醤油店さんの丸大豆醤油二段仕込になります。このお醤油の特色は再仕込み醤油であることです。通常のお醤油は、大豆と小麦こうじを混ぜ合わせる際に塩水を使いますが、塩水の代わりに一年物の丸大豆醤油を使います。再仕込み醤油は、色は濃くなりますが、味がぐんとまろやかになります。このお醤油のまろやかさと風味が神楽屋の辛汁の美味さにつながっています。